四柱推命は、10個ある十干(じっかん)と、12個ある十二支の合計22文字の星で命式をつくって読みます。
Twitterのフォロワーさんの鑑定記事をこのブログで書き続けるなか、ある傾向が見えました。
それは、命式の推命気温が低いときに精神的につらい状態(うつ病など)に見舞われていたケースが見られた、ということです。
今回は、推命気温という概念についてお話しします
くるみ
このまま読み進めていってくださいね!
推命気温とは?
推命気温は、浅野太志先生の四柱推命講座で学んだ概念です。
推命気温とは、命式の仮想上の温度のこと。
そのなかでも重視して読むのが、火の五行と水の五行の十干十二支です。
原則として、火の五行は命式の温度を上げる働きをし、いっぽう、水の五行は命式の温度を下げる働きをします。
火の五行(命式の温度を上げる)
- 十干:丙 ひのえ、丁 ひのと
- 十二支:午 うま、巳 み
水の五行(命式の温度を下げる)
- 十干:壬 みずのえ、癸 みずのと
- 十二支:子ね、亥 い
くるみ
参考までに十二支の推命気温をまとめたチャートを掲載します。
浅野太志先生の教材を自分で使いやすいようにまとめた資料です
推命気温の読み方を2つのケースで解説
慣れない概念なので、具体的な事例を取り上げて説明していきます
ケース ①|ぼへみさんの夫
ぼへみさんの夫の五行バランスは、日主が火の五行の、身弱タイプです。
身弱タイプとは、以下の円グラフの「自立心」を示す【比劫(比肩 / 劫財)】の星が弱い(命式に少ない)タイプのこと。
このような日主が火の五行の身弱タイプの命式に、大運(10年周期の社会運)で水の五行の十干十二支が巡ると、精神的に厳しい運気に見舞われる傾向がある、と読みます。
実際、妻:ぼへみさんは、この時期、夫と実の父親と間に生じた軋轢で、幼少時代の夫は非常に苦しい時期を過ごした、とふりかえっています。
上の大運表を見ると、2〜12歳の大運干支は【庚子 かのえね】。推命気温が最低温度の十二支【子】が巡っているのがわかります。
くわえて、ぼへみさんの夫のお父様は、日主:水の五行【癸】の持ち主でした。
ぼへみさんの夫の日主:火の五行【丁】を弱めてしまう〝相剋〟の関係です。
くるみんからの四柱推命鑑定、家族まるごとしてもらったので、Excelで家族年表作って命式から抜き出してまとめることにした。今日は私と夫だけ。
夫についてくるみんは子供のころの苦労に注目し、義父との相性を予想、そして義父の誕生日を伝えたところ、しっかりと命中していたことに私は驚いた pic.twitter.com/sT3Hj5QeRh
— 風のぼへみん (@bohemi_azusa) May 1, 2020
くるみ
くわしくはこちらの記事の一番最後に書いています。ご参照ください
四柱推命で「自分の命式の特長」を知りたい人はこちら
ケース ②|みゅうさんの長男
みゅうさんの長男の五行バランスは、日主が土の五行です。
四柱で、五行バランスのチャートを作りました。
四柱推命では、火と水の五行のバランスを見ていくことが重要になります。
火の五行(印)が強く、水の五行(財)が弱いことがわかります。
水の五行が強い干支が命運(大運、年運、月運など)に巡った場合、火の五行を弱めることになります。
大運(10年周期の社会運)で水の五行の十干十二支が巡ると、こころが冷え込んで精神疾患などに見舞われる傾向がある、と読みます。
水の五行(命式の温度を下げる)
- 十干:壬 みずのえ、癸 みずのと
- 十二支:子ね、亥 い
下の大運表を見ると、0〜3歳の大運干支は【乙亥 きのとい】。推命気温が低い十二支【亥】が巡っていました。
3〜13歳の大運干支は【丙子 ひのえね】。推命気温がもっとも低い十二支【子】が巡っているのがわかります。
くわえて、推命気温が高い火の五行の十干【丙】も巡っていました。
推命気温が高い火の五行と、推命気温が低い水の五行が衝突する、もっとも注意が必要な水火激冲の憂いです。
みゅうさんのご長男は、この時期にうつ病にかかり、たいへん苦しい時期を過ごされました。
23歳で30年周期で訪れる人生の大きな節目 接木運がめぐり、人生の厳しい冬の時期(亥ー子ー丑)は明け、春の時期(寅ー卯ー辰)の時期を迎えています。
くるみ
くわしくはこちらの記事の一番最後に書いています。ご参照ください
四柱推命で「自分の命式の特長」を知りたい人はこちら
資料|四柱推命鑑定 参加者
くるみ
このブログで公開している四柱推命鑑定に参加された方の中で、推命気温が低い時期に精神的に厳しい経験をされた方の記事をご紹介します
四柱推命で「自分の命式の特長」を知りたい人はこちら
まとめ
推命気温を読む際、とくに注意が必要な火の五行と水の五行について、もう一度シェアします。
火の五行(命式の温度を上げる)
- 十干:丙 ひのえ、丁 ひのと
- 十二支:午 うま、巳 み
水の五行(命式の温度を下げる)
- 十干:壬 みずのえ、癸 みずのと
- 十二支:子ね、亥 い
四柱推命は、五行思想という自然哲学そのもので、すべてを大自然の事象や摂理にもとづいて占う《命占》です。
原則として、推命気温は高くも、低くもなり過ぎないことが望ましいといえます。
そのための方法を、四柱推命の用語では《調候》といいます。
参考までにいくつかのパターンを説明します。
- 木の五行は、火の五行があれば「木を火で燃やして燃料にする」という考え方から推命気温を上げる働きをする
- 金の五行は、水があれば「金属を水で冷やす」という考え方から推命気温を下げる働きをする
- 火の五行が多くあって温度が高い場合は、金の五行があれば「金属を火で溶かして水を出す」という考え方から、推命気温を下げる働きをする
なかでも、火の五行と水の五行が、命式の推命気温に極端に作用する 水火激冲 は大切な概念です。
水火激冲
水火激冲とは、五行(木・火・土・金・水)のなかで、最も温度の高い「火」と冷たい「水」がぶつかり合うこと
水蒸気が爆発するように大きな衝撃が起こる状態
- 心身の葛藤が起こりやすい
- 精神的不調(自律神経面、ひどいときは抑うつ状態)につながりやすい
水火激冲は、体調(とくに精神面)はもとより人間関係、環境などで変化が起こりやすい時期といえます。
ただ、捉え方によっては、この時期こそ自分の価値観を根本から見直したり、人間関係を整理するのにふさわしい時期だともいえます。
とくに大運(10年周期の社会運)で水火激冲が起きる時期を知っていれば、必要な手立てを講じることもできます。
四柱推命で「自分の命式の特長」を知りたい人はこちら
くるみ
水火激冲については、こちらで書いています。
どうぞお読みください。
くるみ
四柱推命に興味はあるけど、なんだか難しいなぁと感じている方へ。
まずは、自分の命式の読み方を理解するところから始める。これがお薦めです♬