くるみ
四柱推命では、火の五行と 水の五行の組み合わせは注意を要します。理由は、水火激冲(すいかげきちゅう)の憂いがあるかもしれないから。
今回は、その 水火激冲(すいかげきちゅう)についてお話しします
水火激冲とは?
四柱推命では、火の五行と水の五行の組み合わせには注意が必要になります。
燃え盛る炎に、冷たい水をかけると水蒸気が上がるように、五行バランスにおいても衝撃が起こります。
最も温度の高い火と、冷たい水がぶつかり合う状態、これを 水火激冲(すいかげきちゅう)の憂いといいます。
命運(大運や年運)の干支の影響で〝水火激冲の憂い〟が生じた場合、とくに心身の葛藤が起こりやすくなります。
自律神経の失調や、ひどい場合には抑うつ状態に見舞われるなどメンタル面に不調をきたすこともあります。
水火激冲
水火激冲とは、五行(木・火・土・金・水)のなかで、最も温度の高い「火」と冷たい「水」がぶつかり合うこと
水蒸気が爆発するように大きな衝撃が起こる状態
- 心身の葛藤が起こりやすい
- 精神的不調(自律神経面、ひどいときは抑うつ状態)につながりやすい
くるみ
五行バランスチャートを見ながら具体的に説明します
日主《火の五行》が強くなった場合
日主:火の五行(丙・丁)の五行バランスを見る図で説明します。
以下は、五行チャートの元型です。
命運(大運、年運、月運など)の干支に、① 火の五行の十干(丙・丁)が巡る、② 火の五行の強い十二支(巳・午)が巡る。
①や②の影響を受けて変化した五行バランスが、以下になります。
火の五行(日主)が強くなって水の五行を反剋するため、〝水火激冲(すいかげきちゅう)の憂い〟が生じます。
この場合、金の五行を補い火の五行の熱を冷ますという方法を取ります。
開運策としては、金の五行を補う方法を取ります。
強くなった火の五行(日主)の熱を金の五行で冷まして水の五行に気を巡らせる、という考え方です。
金の五行の気を取り入れる方法の一例は次のとおりです。
ドライブや遊園地で遊ぶ、機械いじりをする、宝石、鉄風鈴、小銭、白・金色・銀色・メタリックカラー・ベージュのものを身につける
ほかに、一番カンタンな方法として、金の五行をたくさん持っている人と親しくかかわることもあげられます。
日主《水の五行》が強くなった場合
日主:水の五行(壬・癸)の五行バランスを見る図で説明します。
以下は、五行チャートの元型です。
命運(大運、年運、月運など)の干支に、① 水の五行の十干(壬・癸)が巡る、② 水の五行の強い十二支(子・亥)が巡る。
①や②の影響を受けて変化した五行バランスが、以下になります。
水の五行(日主)が強くなって火の五行を剋するため、〝水火激冲の憂い〟が生じます。
水の強い五行バランスは、火を用いてもすぐに消されてしまいます。
開運策としては、木 もくの五行を補う方法を取ります。
強くなった水の五行(日主)を木の五行に吸わせて水の五行を弱くする、という考え方です。
木の五行の気を取り入れる方法の一例は次のとおりです。
森林浴をする、樹木に触れる、植物を育てる、観葉植物を置く、ミリオンバンブー(三本が望ましい)を置く、青やグリーンのものを身につける
ほかに、一番カンタンな方法として、木の五行をたくさん持っている人と親しくかかわることもあげられます。
資料|四柱推命ザツ鑑定 参加者
くるみ
四柱推命ザツ鑑定に参加された方の中にも、〝水火激冲(すいかげきちゅう)の憂い〟が生じていた時期と、うつ病に見舞われるなど精神的に苦しい体験をした時期が重なっている方もいました
くるみ
水の五行が強くなる《三合水局》が成立する命式や、つーさんのように、火の五行が強くなる《三合火局》が成立する命式を持っている方は、とくに〝水火激冲〟の時期を知っておくことで、この時期を自己改革と次なる飛躍に活かしたてほしいと思ってます!
まとめ
水火激冲(すいかげきちゅう)の憂いについて、もう一度シェアします。
水火激冲
水火激冲とは、五行(木・火・土・金・水)のなかで、最も温度の高い「火」と冷たい「水」がぶつかり合うこと
水蒸気が爆発するように大きな衝撃が起こる状態
- 心身の葛藤が起こりやすい
- 精神的不調(自律神経面、ひどいときは抑うつ状態)につながりやすい
水火激冲は、体調(とくに精神面)はもとより人間関係、環境などで変化が起こりやすい時期といえます。
ただ、捉え方によっては、この時期こそ自分の価値観を根本から見直したり、人間関係を整理するのにふさわしい時期だともいえます。
とくに大運(10年周期の社会運)で水火激冲が起きる時期を知っていれば、必要な手立てを講じることもできます。