〝令和〟という名の贈りもの(陛下の生前退位に寄せて)

2019年4月30日、火曜日

202年ぶりの天皇の退位の儀式が執り行われました。

天皇陛下による「最後のおことば(全文)」を掲載します。

今日(こんにち)をもち、天皇としての務めを終えることになりました。

ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に、深く謝意を表します。

即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。

明日(あす)から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。

平成天皇が婚約内定に際して詠まれた和歌

去る4月10日、「天皇皇后両陛下の60回目の結婚記念日に寄せて」と題した記事を書きました。

天皇皇后両陛下の60回目の結婚記念日に寄せて

きょう、憲政史上初めて行われる天皇陛下の退位の儀式「退位礼正殿の儀」を中継するテレビ番組で、こちらの和歌を知りました。

語らひを重ねゆきつつ気がつきぬ

われのこころに開きたる窓

これは、天皇陛下が皇太子のときに、美智子さまと婚約内定に際して詠まれた和歌で、これを御製(ぎょせい)といいます。

いまから61年前の昭和33年(1958年)、皇太子妃が決定した年のことでした。

結婚50年の記者会見で、陛下はこの歌に触れ、「結婚によって開かれた窓から私は多くのものを吸収し、今日の自分を作っていったことを感じます」と述べられました。

特番で、この和歌にまつわるエピソードを知り、まっさきに浮かんだのが陛下と皇后・美智子さまの命式です。

ご覧のように、陛下の月柱の干支は【甲子(きのえね)

月柱は、仕事運などオフィシャルな運を表します。

【甲子】は、皇后さま自身の内面性を表す日柱の干支でもあります。

つまり、陛下のオフィシャルな活動は、つねに皇后さまと共にあったことが、命式からもわかります。

実際、皇后さまは60年にわたり陛下を支えてこられました。

婚約内定に際して詠まれた和歌の「われのこころに開きたる窓」とは、皇后さまの存在のこと。

おふたりの命式に触れながら、婚約内定に際に詠まれた陛下による和歌、これまでの歩みをふりかえるにつけ静かな感動に包まれます。

「美しい調和」と複雑さに耐える力

2019年5月1日から新元号【令和】の時代がはじまります。

【令和】の「令」の字は、「ご令嬢」や「令夫人」に使われる「美しい」という意味だそうです。

「美しい調和(Beautiful Harmony)」という意味が込められた新たな元号【令和】。

非常に深い意味合いのある元号ですが、手の届かない理想世界のようにも感じられます。

「美しい調和」について考えるとき、皇后・美智子さまの次の言葉が重なります。

複雑な問題を直ちに結論に導けないとき、その複雑さに耐え、問題を担い続けていく忍耐と持久力を持つ社会であって欲しいと願っています

出展|平成9年(1997年)、皇后・美智子様のお誕生日の会見

読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても

出展|平成10年 IBBY国際児童図書評議会第26回大会基調講演

皇后・美智子さまは「複雑さに耐えて」という言葉を用い、複雑さを抱えながら生きていくのに必要なのは「耐える力」だと述べておられます。

社会や世界が抱えるマクロな「複雑さ」から、個々の人生や日常にはびこるミクロな「複雑さ」にいたるまで、「複雑さ」はときにしんどさをともないます。

自分自身への深い信頼から始まる「調和」

天皇陛下と皇后・美智子さまは、与えられた役目を果たされ、生前退位というかたちで退かれました。

ご結婚60周年、おふたりともご健在です。

「美しい調和(Beautiful Harmony)」という意味が込められた新たな元号【令和】に、おふたりの生き方や在り方が重なって見えるのは、わたしだけではないでしょう。

天皇陛下は「最後のおことば」で、「(国民への)深い信頼と敬愛」という言葉をお使いになりました。

わたしたち一人ひとりにおける「調和」は、「自分自身にたいする深い信頼と敬愛」から始まる。

そう考えています。

自分自身と調和するために、そして、自分自身と調和した一人ひとりがより強くつながるために、「四柱推命」の役立ちを追求していきます。

さぁ、【令和】の時代の幕開けです。

去る4月10日、「天皇皇后両陛下の60回目の結婚記念日に寄せて」と題した記事を書きました。

天皇陛下と皇后・美智子さまの強い絆について、四柱推命でくわしく読みました。あわせてお読みください。

天皇皇后両陛下の60回目の結婚記念日に寄せて