通変星とは、その人の運命に影響を与える星で、生まれ持った資質や運気の特長、性質などを読むときに使います。
通変星は、全部で10ヶありますが、大きく分けると5タイプに分けられます。
これを通変五種といいます。
この記事では、次の2つについて解説します。
- 通変星(全10ヶ)の意味や特長
- 通変五種と通変星の出し方について
くるみ
自分自身も学び始めたばかりの頃は、通変星の特長を覚えることから始めました。
10ヶある通変星の意味や特長を、著名人の鑑定とセットで理解しておくと、難しいイメージの四柱推命も親しみやすくなりますよ!
さっそく進めていきましょう
【通変星】の出し方と意味について
通変星|比肩、劫財


通変星|食神、傷官


通変星|偏財、正財


通変星|偏官、正官


通変星|偏印、印綬


くるみ
「通変星の特長について、まずは知っておきたい」という方は、上でご紹介した解説記事を実際の鑑定で使うなどして、役立ててみてください。
ここからは「通変星とはどんなふうに出しているの?」
これについて、石田ゆり子さんの命式を使って説明していきます。
「なるほど、こういう成り立ちになっているのか…」
ここを押さえておいてもらえれば、OKです。
複数の知識を使うため、四柱推命初心者には、やや難しい印象があるかもしれません。
それでは、通変五種という考え方と、通変星の導き出し方についてお話ししていきましょう。
四柱推命で「自分の命式の特長」を知りたい人はこちら
【通変星】の出し方|通変五種とは?
通変とは、命式の日主 にっしゅ(日柱の十干のこと)から見た五行の呼び名のことです。
- 比劫 ひごう:日主の同種の五行の総称
- 食傷 しょくしょう:日主が自分のエネルギーを漏らす五行の総称
- 財 ざい:日主が攻撃する的(獲物)にあたる五行の総称
- 官 かん:日主に対し、攻撃をしてくる相手(天敵)の五行の総称
- 印 いん:日主にエネルギーを与えてくれる五行の総称
まとめると、以下の表のようになります。
くるみ
石田ゆり子さんの命式で説明してみますね。
石田ゆり子さんの場合、日主(日柱の十干)は【辛 かのと】です。
通変とは、命式の日主 にっしゅ(日柱の十干のこと)から見た五行の呼び名であるとお話ししました。
石田ゆり子さんの日主【辛 かのと】は、金の五行なので、導き出した通変五種、ならびに通変星は以下のようになります。
①【辛=金の五行】と蔵干【壬 みずのえ=水の五行】→【食傷】→十干の陰陽が異なるので ①【傷官】
②【辛=金の五行】と月柱の天干【癸 みずのと=水の五行】→【食傷】→ 十干の陰陽が同じなので ②【食神】
③【辛=金の五行】と月柱の蔵干【辛 かのと=金の五行】→ 【比劫】→ 十干の陰陽が同じなので ③【比肩】
④【辛=金の五行】と年柱の天干【己 つちのと=土の五行】→ 【印】→ 十干の陰陽が同じなので ④【偏印】
⑤【辛=金の五行】と年柱の蔵干【辛 かのと=金の五行】→ 【比劫】→ 十干の陰陽が同じなので ⑤【比肩】
上の枠内の内容と、以下の命式を照らし合わせながら、通変星の出し方を理解してみてください。
おつかれさまでした!
いくつかの知識を組みわせて使うので、ちょっと難しいかもしれません。
生年月日を入力すれば、簡単に命式を出せるウェブサイトもあります。
「通変星ってこういう考え方で出すのか…」
これを理解していただければと思って書いてみました。
四柱推命で「自分の命式の特長」を知りたい人はこちら
四柱推命鑑定を進めて行く場合、通変五種(比劫、食傷、財、官、印)のなかでも、【比劫 ひごう】 と【財 ざい】の関係はとくに注視する必要があります。
その理由と、読み方について書きました。

くるみ
四柱推命に興味はあるけど、なんだか難しいなぁと感じている方へ。
まずは、自分の命式の読み方を理解するところから始める。これがお薦めです♬