2019年5月1日、新元号【令和】の時代がはじりました。
【令和】の命式の読み方の後編をお届けします。
【令和】は、どのような時代で、どんなふうに生きていけばよいのか?
命式からさぐっていきます。
まだお読みでない方は、前編をどうぞ。
「保守性」と「攻撃性」が内側で葛藤している【令和】
前編では、新元号【令和】について〝令和クン〟という一つの人格に見立てて命式の特長について書きました。
新元号〝令和クン〟の命式の特長は以下の二つ。
今回は〝令和クン〟の命式の特長である【納音(なっちん)】について書いてみます。
【納音】とは?
【納音】については、「新元号【令和】に切り替わる日が、なぜ、2019年5月1日なのか?」を四柱推命の視点で理由を書いたときに説明しました。
もう一度、説明します。
「平成」が始まったのは1989年1月8日で、この日の干支は【戊辰(つちのえたつ)】
〝新元号〟に切り替わった2019年5月1日、この日の干支は【戊戌(つちのえいぬ)】
この【戊辰】【戊戌】の関係が、【納音(なっちん)】です。
こちらが〝令和クン〟の命式です。
日柱に【戊戌】、月柱に【戊辰】があり、日柱と月柱が【納音】です。
納音(なっちん)
天干が同じで、地支が〝冲(ちゅう)〟の関係
〝冲〟とは、円形に配した十二支のうち、真向かいに位置する支の関係のこと
※以下では【辰】【戌】の関係のみ矢印を記しているが、全6パターンある
【納音】には「物事が崩れたり、できかかったものが白紙に戻る危うい状態」という意味があります。
アクセスとブレーキを両方同時に踏んでいるようなイメージ。
そんなふうに喩えることもできます。
前に進みたいのに、なかなか進まない。
意気込んで動いてはみたものの、思ったように運ばない。
〝令和クン〟の命式には、あらかじめそのような性質が組み込まれている、と読むことができます。
くわえて命式には【生月中殺(せいげつちゅうさつ)】もあります。
こうした理由から、四柱推命を学んだ仲間うちでは「〝令和クン〟はお役目のある命式だ」と話題になっていました。
お役目とは「この世に生まれ、自分に与えられた役目」のこと。
「使命」ともいいます。
命式に【納音】と【生月中殺】を持つ〝令和クン〟は、やや厳しい運命を持って生まれた、といえるのです。
「白紙に戻す」という視点
では、そんな命式を持つ〝令和〟という時代をいかに受けとめればいいのか?
それが、【納音】の「白紙に戻る」を逆手にとって「白紙に戻す」と捉える視点です。
「〜が白紙に戻る」を、敢えて「〜を白紙に戻す」と捉える主体的な視点といってもいいでしょう。
鳥海流の鳥海伯萃先生のセミナーでは、命式に【納音】を持つ人物の事例として、松井秀喜さん(元プロ野球選手)が取り上げられていました。
松井秀喜さんは、プロ野球選手として大成功を収めたことで知られています。
「命式に【納音】があっても、白紙に戻すような新しい気持ちで日々臨み、精進し続けた結果、松井秀喜さんは功績を残し、素晴らしい人格を備える人物に成長した」と、鳥海伯萃先生はお話しされていました。
〝美しい調和〟が抱える〝葛藤〟
新元号【令和】の命式には次のような特長があります。
【令和】の命式は、無駄な冒険はしたくないと頭でわかりつつも、何ごともチャレンジしなければ幸せは訪れないことを本能で知っています。
「美しい調和」という意味が込められている【令和】。
その【令和】が矛盾した性質を内側に抱えている。
このことは、とても興味深く思える点です。
【令和】という時代を生きるヒントとは?
そんな【令和】という時代をどのように受けとめればよいのでしょう?
次の二つを意識して過ごすことがとても大切だと考えました。
- 自我の呪縛から解き放たれ、つねにまっさらな自分として現実に向き合う
- 一日一日を白紙に戻し、つねにまっさらな状態で始める
奇しくもタイムラインに次のようなツイートが流れてきました。
「昨日さぼった分を挽回しなきゃ」
どうやら、この思考からバランスを崩しやすいらしい。
この「負債を返済しなくてはいけない」という強迫観念が、MP(メンタルパワー)をごっそりもっていく。
さぼってしまったのは、一昨日に原因がある。それを分析したら、もう考えない。
今日はゼロから、丁寧に。— F太@ひらめきメモ (@fta7) April 23, 2019
【令和】の時代を過ごす大切なヒントをくれているように感じます。
「挨拶」と「掃除」で一日一日をまっさらに
一日一日を白紙に戻すために誰でもカンタンにできるのが挨拶と掃除です。
朝の挨拶ツイート、そして、ちょっぴり掃除(小掃除)をこころがけながら、自分の中の「調和」を取り戻すのもお薦めです。
ぼへみさんのツイート(以下)のように、「一日のふりかえり」をプラスすれば最強です。
https://twitter.com/bohemi_freedom/status/1125759424864276480
〝令和を上手に生き抜くスタイル〟として静かにひろまっていく予感がします。
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【令和】の命式の特長を読んだ記事はこちら。
チャレンジを続けながら自分のカンバンで勝負する【比肩】が三つもある、自主自立の命式です。
誰もが自分の強みを磨いて高見をめざす。【令和】の時代が始まりました。