ある十二支が「大運」や「年運」で巡ってきたとき、命式の五行バランスが大きく変化し、制御不能な激しい氣のエネルギーに翻弄される「時」があります。
たとえば、命式に【申】と【辰】があって、大運や年運で【子】が巡ってきた場合、その命式の五行バランスは「水」が強くなります。
《三合水局》の法則が成り立つからです。
くわえて、申・子・辰に【亥】が巡ると《水の亡神》が成立して、水の五行は最強になります。
このように、地支 (十二支) が変化することで、命式の五行バランスは日々刻々と変化しているのです。
したがって、どの五行が動いたときに大きな変化を受けるのか。自分の命式の特長を理解していれば、対処の仕方もわかります。
天気予報が雨ならば傘を持って出かける。台風ならば外出を控える…これと同じですね✨
今回は、ふかわりょうさんのケースを取り上げて、四柱推命でひもといてゆきます。
ふかわりょうさんといえば、タレントの岡本夏生さんとのトラブルが訴訟に発展し、2022年 4月 27日に80万円の支払いを命じられたことが話題になりました。
ふかわりょうさんの命式を添えたツイートが目に止まりました。
ふかわりょうさんの命式の「地支」、【申】【辰】。
この2つがある命式で【子】の十二支が命運にめぐったとき、申・子・辰が揃って《三合水局》が成立し、水の五行が強くなります。
もしかして、トラブルがあった日は、水の五行が非常に強い影響を受ける日だったのでは?
そんな予感があったので、ふかわりょうさんの命式と、トラブルがあった 2016年 4月 11日 の命式を調べてみました。
このまま読み進めてくださいね✨
トラブルがあった2016年4月11日の命式を調べてみると
上段が、ふかわりょうさんの命式で、下段が岡本夏生さんとのトラブルがあった 2016年 4月 11日 の命式です。
予想どおり2016年 4月 11日は、ふかわさんの命式において水の五行の影響を強く受ける一日だったことがわかりました。
ふかわりょうさんの命式と水の亡神
その人自身の命式で、いちばん大きな影響を与えるのは「大運干支」の五行です。
ふかわさんの社会運 (当時42歳) を読む大運干支は、【丙子】。
大運の後半5年は地支の影響が強く出やすいため、【子】の作用を受けます。
【子】の五行属性は「水」です。
つまり、トラブルのあった 2016年 4月 11日 は、大運地支【子】と、年運地支【申】、月運地支【辰】、日運地支【亥】の4つが揃い、水の五行が非常に強くなる《水の亡神》が成立していることがわかりました。
2016年 4月 11日の命式のイメージは、「大河が氾濫して大洪水を起こしているような状態」「海が嵐で荒れに荒れている状態」です。
こちらの写真が、運気のイメージを示したものになります
ふかわさんの日主は【壬】。
《水の亡神》で水の五行が非常に強くなると、ふかわさんの命式はどのような性質が出やすいのでしょうか?
浅野太志先生の『四柱推命の景色』(P.269)に、次のように書かれています。
- ◎水の五行は、頭脳明晰で、どのような状況であっても臨機応変に順応していく。
- ◎水の五常 (五徳) は「智」。才能があり、理解力に優れたアタマの回転が速い。
- ▲しかし、水の比劫が悪く出ると、自分が思うままに勢いに任せて行動する傾向がある。
- ▲人の迷惑を考えずに、言葉巧みに無茶なことをゴリ押しするようになる。
- ▲このような傾向が出ると、やがて我が身に返ってくることになる。
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岡本夏生さんの命式
参考までに、岡本夏生さんの命式も調べてみました。
もしかしたら、岡本さんの日主は【己】で、ふたりの関係は【己土濁壬】が成立しているのでは?…と予想したからです。
こちらが岡本夏生さんの命式です。
岡本さん自身を示す日主【己】は「田畑」。
十干百態論では【己日の壬】となり、田畑にとっての海のイメージです。
十干同士の関係は、10✕10となって全部で100種類のパターンが存在することなります。この100種類の関係を用いた鑑定法を「十干百態論」といいます。
十干同士の組み合わせによって同じ通変星でもまったく働きが違うため、これが解釈にも影響します。同じ【正財】でも、十干別で10種類に分けてくわしく読んでいくことになります。
「十干百態論」は、浅野太志先生の四柱推命講座・中級編で学びます。
つまり、岡本さんの「田畑」が、ふかわさんの「大波」に飲まれて濁流になる関係性だとわかります。
通常は【壬】の方が強く、【己】は【壬】を制御できないまま崩壊させられてしまう関係性です。
とりわけ 《水の亡神》が成立していた2016年 4月 11日は、ふかわさん自身の命式も大嵐に見舞われているような状態でした。
ふたりのやりとりは制御不能で訴訟につながるトラブルに発展したことが、四柱推命の知識で読みとけるのです。
このように命式の五行バランスは、大運、年運、月運干支の影響でつねに変化をつづけています。
自分の命式において、どのような条件が揃ったときに五行バランスが変化するか?
これを理解していれば、必要な対策を取ることも可能になるのです。
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さいごに
今回のふかわりょうさんの鑑定事例で使った知識についておさらいしましょう。
三合水局:申・子・辰の3つが揃うと水の五行が強くなる
水の亡神:申・子・辰・亥の4つが揃うと水の五行が最強になる
このように、ふかわさんの命式において「水の五行」の作用が強くなる【子】の十二支が命運 (大運、年運、月運) に巡ってきたときには注意が必要だ、ということがわかります。
ふかわりょうさんが出演する番組をよくチェックしていました。
ふかわさんがMCを務めていたTOKYO MX「5時に夢中」、NHK-FM「きらクラ!」、J-WAVE「OTHERS」などがあげられます。
なかでも J-WAVE「OTHERS」はダイバーシティ(多様性) がコンセプトで、さまざまなマイノリティカルチャーで活躍する人々をゲストに迎え、ふかわさんがその人物の常識を超えた部分を紹介していく内容でした。
ふかわさんの日主は【壬】です。
日主【壬】の優れた性質である「聡明さ、柔軟さ、そして深謀遠慮の面」が十二分に発揮されたハイクオリティな番組で、進行役のふかわさんのパフォーマンスの高さ、知性と感性のバランスの優れた面に毎回感心していました。
それだけに今回の報道はショッキングなものでした。
でも、こうして四柱推命でふかわさんの当時の状況を理解し、少し胸のつかえが下りたような気がします。
一ファンとしてふかわさんの今後の活躍を応援してゆきたいと思っています。
「何もかもうまくいかないのは自分のせいなの?」
自分にとって良くない出来事があった場合、大半の方がそのように考えてしまうかと思います。
でも、四柱推命でさまざまな角度から調べてみると、そうも言い切れないことがままあります。
実際、四柱推命鑑定を通して厳しい人生を生きてこられた方の命式や命運をくわしく読み解いてゆくと、過酷な時期を裏付ける理由がわかるからです。
だからこそ、自分の命式でどのような条件が揃ったときに五行バランスが変化するか?
これを知っておく大切さも感じています。
なので、鑑定依頼者様には、星が変化するときの条件や対処法について具体的にお伝えしています。
最後まで読んでくださりありがとうございます✨
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