前回は、アイドルグループ《嵐》の活動休止の発表を受けて、リーダー・大野智さんとグループ《嵐》の命式を照らし合わせながらひもといてみました。
大運【劫財 / 冠帯】で大躍進したグループ《嵐》!! 大野智さんは《嵐》の命運を生きることに決めた!?
今回は、①「官(土の五行)」がゼロの大野さんの命式から「活動休止発表」を読む、②今後、グループとしての《嵐》はどうなっていくのか?
この2つのうち①について書いてみます。
大野智さんは、根っからの自由人
前回の記事でも紹介したように、大野智さんの命式には「土」の五行(官)がありません。
「官星」は「ルール、秩序、心のブレーキ」を意味します。
この「官星」が命式に1つも無い大野さんは、しがらみで束縛されたくない根っからの自由人です。
命運を読むときには、日干のエネルギーの強弱を見ます。
日干は強ければ良いというものではなく、大切なのは、強すぎず弱すぎずバランスが取れているかどうか、ということです。
つまり日干が強ければ、これを抑える五行が運(大運や年運)で巡った時期に良い運となり、良い事象が生じます。
これを大野さんの命式で説明したのが、以下になります。
日干が「水」の五行の大野さんの場合、「土」の五行が運(大運や年運)で巡る時期に運気が動きます。
「土」が「金」を生じ、「金」が「水(大野さんの自身)」を生じる、という陰陽五行思想(相生)の考え方にもとづいてそのようにとらえます。
「土」の五行が運(大運や年運)で巡る時期はいつ?
大野さんの場合、「土」の五行が運(大運や年運)で巡る時期はいつなのか?
十二支の五行は、命式中や巡運に巡る干支の影響により、つねに五行が変化します。
大野さんの命式をよく見て「土」の五行の年干支を調べると、1999年(己卯)、2006年(丙戌)、2018年(戊戌)と三回あります。
したがって、この年に大野さんの運気が動くと考えます。
一回目の1999年は、《嵐》を結成して大野さんはこのグループのリーダーを務めることになった年でした。
松本によれば、当初は松本、二宮和也、櫻井翔の3人だったというが、曲の中にバラード調のものがあったことから、大野智を加入させることになったという。だが「大野君はメチャメチャ嫌がった。2週間携帯の電源を切っていた」と大野の抵抗ぶりを告白。
大野智が嵐を辞めたがっていた…松潤明かす解散危機|デイリースポーツ 2017.12.27
こちらの記事では、大野さんが《嵐》に加入させられることを嫌がった、とあります。
そして、二回目の2006年。
こちらのツイートにもある「(事務所を)やめよう」と思い始めた年です。
嵐が2020年に活動休止。
2017年6月に大野智さんが話し合いの場を設け、それぞれ自由な道を歩んでいくことを提案したと公式に発表しています。大野さんは結成15周年の際にも「2006年頃に辞めようと思った」「自由になりたい」など発言しており、不仲や事務所との確執が理由ではないとみられています。 pic.twitter.com/dmsGHPz86L
— 週間ジャーナリズム@編集部 (@syoan49) January 27, 2019
2006年の年干支は【丙戌】でした。
《嵐》というグループとして出した命式では、この年は天干【丙】だけでなく、地支【戌】も「火」の五行が強まった一年でした。
2006年は、《嵐》というグループの命式において「強烈に燃えさかる炎」にさらされているようなイメージの運気が巡っていました。
《嵐》のグループとしての命式で火の五行は「官」。
したがって、メンバーはものすごいプレッシャーと闘っていた時期を過ごしていたと読めます。
いっぽう、大野さんの個人の命式の【丙戌】は「火」と「土」の組み合わせで、「熱さにより乾ききった土」のようなイメージです。
疲労困憊しきっている大野さんのイメージが浮かんできます。
国分は「ぼくらは遠慮もあって、(意思確認をしなかった)時期があって。解散も考えた」と吐露すると、松本は「実はリーダーがデビュー10周年のちょっと前に辞めたがっていたというのを後で本人から聞いた」と打ち明けた。
その理由は「本人も個展とかやったりして、嵐としてやりたいことはやり切ったという、燃え尽き症候群みたいになって。辞めようかなと思っていたと」と大野が脱退を考えていたことを明かした。
大野智が嵐を辞めたがっていた…松潤明かす解散危機|デイリースポーツ 2017.12.27
「自由になりたい」を裏づける五行とは?
2006年の「事務所を辞めたい発言」は、二年前にあたる2004年と2005年に「木」の五行が強くなっていたことも影響しているように感じられます。
大野さんにとって「木」の五行は「食傷」。「食傷」はこだわりや自己表現を意味します。
2004年と2005年、「食傷」が「官」を剋し、大野さんの中で自由になりたいという欲求が強まり、これが「2006年ぐらいから、正直『(事務所を)やめよう』と思った」という発言につながったと読みました。
その中でも当時注目を集めたのが、大野さんの「脱退」発言だ。
「2006年ぐらいから、正直『(事務所を)やめよう』と思った」
こう語りだした大野さんに、ほかの4人は戸惑ったような表情を見せる。その理由として大野さんが語ったのは、「この仕事をしていたら、できないことに興味を持ち始めちゃった」。たとえば長期の休みを取り、海外を放浪するといったこともそうだが、「単純に自由になりたいみたいな感じ。その気持ちがずっと起きて……」。
そうした気持ちを抱えたまま、4人と活動することが「申し訳ない」という思いから、「ずっと葛藤してた。ずっと」という大野さんの口調は、真剣そのものだ。この葛藤は2009年ごろまで続いたが、結成10周年を「尋常じゃないくらい祝っていただいた」中で、ようやく「我に返った」という。
大野智、十数年前にも「嵐・脱退」考えていた その「告白」に相葉がかけた言葉は…|2019年01月27日 19時43分 J-CASTニュース
このときは、結成10周年を「尋常じゃないくらい祝っていただいた」中で、2009年頃、ようやく「我に返った」大野さんですが、同じ五行のパターンがふたたび巡ってきます。
参考 『嵐 15年目の告白』の発言内容4年前の熱愛報道も「食傷(木の五行)」のしわざ!?
次のサイクルでふたたび大野さんの命式に「食傷(木の五行)」が巡ってきたのは2014年、2015年でした。
「食傷」が巡る時期は交際範囲が広がり、異性との交際も活発になります。
このときの「食傷」は、写真週刊誌でも報道された2015年の〝熱愛発覚(騒動)〟として顕れました。
大野さんの大運(10年周期の運勢)は、前半の34歳〜38歳は【辛】で、後半の39歳〜44歳は【卯】で読みます。
大野さんの大運は「金」と「木」の組み合わせですが、【辛卯】の地支の【卯】が強くなるため、「木」の五行である「食傷」が強くなります。
「土」の五行の年干支を調べると、大野さんの運気の流れを変える意味を持ち、大野さんの命式に一つもない「土」の五行(官)が巡った年は、三回ありました。
三回目の【戊戌】が巡る2019年の1月27日、大野さんの《嵐》は活動休止を発表します。
辞めたかったのにデビューさせられ、でもやると決めて頑張った。
そしてまた2006年頃から辞めたくなったけど10周年を機に続けることを決めた。
15周年には嵐を続けてくことにもう迷いはないと断言した。なのに、そこから2年ほどでまた、辞めたいと思うようになったと。
— みなみ (@minami_8787) January 29, 2019
自由になりたい。2006年から数年間葛藤していたとはじめて告白した大野くん。15年目のハワイで自分の心の奥を他の4人に打ち明けたこと。そして、それを他の4人が真正面から受け止めてくれたからこそ、大野くんは閉じ込めていた自分の気持ちともう一度向き合おうと思えたのかも。#嵐 #15年目の告白
— chi-pote (@chipote318) January 28, 2019
以上、大野智さんの命式の大きな特長でもある「官(土の五行)がゼロ」という点に着目して、今回の「活動休止発表」に至るまでの流れを読んでみました。
次回は「今後、グループとしての《嵐》はどうなっていくのか?」について四柱推命で読んでみようと思います。