女子レスリング五輪4連覇・伊調馨選手と栄前監督の相性

今年、話題になった出来事について「律音(りっちん)」をテーマにふりかえってみる3回連続シリーズの2回目。

律音(りっちん)とは、同じ干支があること、または巡ること

相性を見るときは、自分と相手の日干支(日柱の干支)を見ます。

日干支が同じ干支である場合を、律音の関係といいます。

干支は全部で60あるので、確立は60分の1。どんぴしゃりの相性です。

ただ、どんぴしゃりの相性には善し悪しもあります。

律音の相性

  • 性質が同じだから、ウマが合う、意気投合する
  • 性質が同じだから、すぐにぶつかる

伊調馨選手と栄和人 前・監督の相性は?

今年1月、女子レスリング五輪4連覇の伊調馨選手に対する、栄和人 前・監督(前・日本レスリング協会強化本部長)によるパワハラ騒動が報じられました。

伊調馨選手は、23日に行われた「全日本選手権57キロ級決勝」で、川井梨紗子選手(2016年リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダル)を破り、復活優勝を遂げたニュースで話題になっています。

いっぽうの栄和人氏は「パワハラ告発」が一部認定され、今年4月、女子レスリング強化本部長の職を辞任、8月には至学館大の職も解かれました。

現在は、ウソの告発による名誉毀損で田南部力コーチを訴え、係争中のようです。

じつは、伊調馨選手と、栄和人 前・監督の関係が、この【律音】なのです。

こちらが二人の命式です。

伊調馨選手

栄和人 前・監督

ふたりの日干支は【戊寅(つちのえ とら)】で、干支が同じ=【律音】の関係です。

60分の1の確率の【律音】は、稀少性が高い組み合わせです。

伊調馨選手と、栄和人 前・監督が、自分たちの相性を【律音】だと知っているかはわかりません。

伊調馨選手と栄和人 前・監督の関わり

ここで、伊調馨選手と栄和人 前・監督の関わりをカンタンにふりかえってみました。

  • 1996年、栄和人 前・監督が愛知・中京女子大附属高校に赴任
  • その後、中京女大(現至学館大)の指導に携わる
  • 辞職するまで、オリンピック金メダルを獲得した教え子は、のべ7名(多数のオリンピックと世界のメダリストを育てあげた監督)
  • 2002年、伊調馨選手が最初に金メダルを獲得

つまり、伊調馨選手はほぼ人生の半分以上を栄 前・監督とともに過ごし、女子レスリング界のトップとして輝かしい実績を打ち立ててきたわけです。

性質が同じ【律音】同士は「ウマが合う、意気投合しやすい」と解釈します。

監督と選手(師匠と弟子)として、「才能を磨いて育ててあげたい」「監督の期待に応えたい」という互いの思いが呼応して、これがメダルという結果をもたらし、信頼関係はさらに厚くなる。

この【律音】の関係が〝成功サイクル〟につながった時期は確かにあったと思います。

しかし、これが一転します。

愛弟子が、自分のもとから離れていく?

現代ビジネス編集部の記事(伊調馨と栄監督が袂を分かった「決定的な出来事」)によると、要因は、「もっとレスリングの道を極めたい」という伊調馨選手の成長欲求にあったようです。

これは、栄 前・監督の立場から見れば、心血注いで育て上げてきた教え子が、自分のもとから離れていくことを意味します。

この状況に堪えきれなくなったことが、パワハラにつながったのではないか?

そんなふうに推察しました。

【律音】は、意気投合したときの昂揚感や充実感を知っている、60分の1の確率で生じる間柄。

でも、ひとたびこれが反転すると、エネルギーが180度逆の方向に作動して〝坊主憎けりゃ袈裟まで憎い〟に陥ることもあるのです。

律音の相性をうまく活かす秘訣とは?

繰り返しになりますが、律音の相性をうまく活かす秘訣は次のとおりです。

〝ウマが合う〟に頼りすぎない

一個の人間としてお互いに尊重する

栄 前・監督と伊調馨選手においては、関係性を刷新するのは難しかったのでしょう。

少なくとも、愛弟子に去られる師匠(この場合は、栄 前・監督)の立場では、かなりハードルの高いテーマです。

わたしたちも、わたしたちを支える天のエネルギー(天干)も、地のエネルギー(地支)も日々刻々と変化しています。

変化を予測し、変化を受け入れ、変化を活かす。

栄 前・監督と伊調馨選手の【律音】は、四柱推命や陰陽五行思想に学び、知恵を活かす術を身につけていきたいと強く感じた事例のひとつです。

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