書評コラボ『君たちはどう生きるか』を読んでみた

さかのぼること2019年4月2日。

課題図書のブックレビューをブログに書いてシェアする企画に参加することになりました。

メンバーは、BBQプランナーのマッキーさん( )、スズキ ユウタ@チャレンジャー さん( )、のっさん 📪@言葉つむぎ人( )の3名の皆さん。

4月の課題図書はこちら。

書籍版、マンガ版の累計263万部を突破した大ベストセラーとして話題です。

著者・吉野源三郎さんとは?

本書の舞台は、いまから82年前の1937年(昭和12年)。

『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎・著)は、少年・コペル君と叔父さんのやりとりを通じて、貧困、いじめ、勇気といった普遍的テーマをもとに、人間としてどう向き合うかを考えさせる歴史的な名著です。

著者の吉野源三郎さんは、編集者・児童文学者・評論家・翻訳家・反戦運動家・ジャーナリストとしての肩書きを持ち、昭和を代表する進歩的知識人。

『君たちはどう生きるか』を著し、雑誌『世界』初代編集長を務め、岩波少年文庫の創設にも尽力した方として知られています。

『君たちはどう生きるか』の岩波文庫版も累計で130万部を超える大ヒットを記録しています。

率直な感想は?

マンガ版を読み終えました。

感想を率直に言うと「お行儀のよい、優等生的な作品だった」ということになるでしょうか。

たしかに、主人公・コペル少年が「人間分子の関係、網目の法則」を見つけたくだりなどについては、身近な出来事を普遍化させるプロセスがていねいに描かれていました。

一つの気づきがアタマの中でつながっていく胸躍る体験は、大学時代の体験と重なり当時の興奮を思い出しました。

ただ、どうしても違和感を拭いきれなかったことが一つあります。

それは、コペル君がいじめられる友だちを見捨ててしまう展開。

しかも、2回も出てきます。

なぜコペル君は二度も同じ過ちを繰り返したの?

いじめられた友だちを見捨ててしまったことに強い自責の念を抱くコペル君。

悩み、苦しむコペル君は、この気持ちを叔父さんに打ち明けます。

叔父さんとのやりとりを通じて、コペル君は勇気をふるい立たせ、次に友だちがいじめられた場合は、立ち向かおうと決意します。

しかし、友だちが上級生にいじめられている場面に遭遇したコペル君は、再びここから逃げ出してしまうのです。

なぜ、コペル君は立ち向かえなかったのか?

同じ過ちを二度も繰り返すことになったのか?

本書のテーマは「自らのアタマで考え、勇気を持って行動する」ことだと思っています。

しかし、コペル君の苦しみの背景や経緯については最後までわかりませんでした。

いまもモヤモヤしています。

本書はフィクションです。

一度目は逃げたとしても、二度目は、例えば身体を鍛えるなどして、いじめる上級生に全身でぶつかっていくコペル君の姿を描いてほしかった。

そんなふうに思いました。

著者がなぜ、このようなストーリーにしたのか知りたいところです。

#ひらめきラジオ で知った興味深い実験結果

コペル君は、どのように行動したらよかったのか?

叔父さんは、コペル君にどのように関るべきだったのか?

たまたま聴いた今朝放送の にヒントを見つけたので、シェアしたいと思います。

今回の は「ストーリーで伝える・考える力を身につけよう」がテーマ。

jMatsuzakiさんが、『アイデアの力』という本の中から「ストレス」をテーマにしたおもしろい実験結果を紹介していました。

以下、YouTube動画の開始33分前後から、この話題を聴けます。

「ストレス」をテーマにしたおもしろい実験は、被験者を三つのグループに分けて行われました。

[グループ1]何もしないグループ(ストレス内容についての解説のみ)

 

[グループ2]ストレスを抱えるに至る経緯を物語形式で思い出し、どのようにストレスを乗り越えたかを考える(事象シミュレーション)

 

[グループ3]ストレスを乗り越えた後にどんな世界が待っているかを物語として思い出す(結果シミュレーション)

3つのグループのうち、ストレスに対処できたのは[グループ2]だそうです。

[グループ2]が、具体的に実行したのは次のとおり。

  • そのストレスを抱えるに至る経緯、プロセスを順番に物語形式で思い出す
  • ストレスを乗り越えるために色々な行動をシミュレーションする

jMatsuzakiさんによると、追体験は辛い感情も湧くものの、追体験を一つひとつ紐解いていくなかで〝分岐点〟がわかり、「どのような行動を取ればよかったのか」という気づきが導きやすくなる、とのことでした。

経緯や理由をさぐるシミュレーションを重ね、これを通じて何か必要だったのか理解を深める。

ここに物語の力があり、物語の力で未来を創りだすことができる。

そのような内容でした。

コペル君はどうしたらよかったのか?

「ストレス」をテーマにした実験結果を踏まえ、コペル君はどうすべきだったのか?

それは、目の前でいじめられている友だちを救いたい気持ちを強く抱きながら、何も行動に起こせなかった理由や、そのときの感情を一つひとつ思い出し、この作業を通じてどんな行動を取るべきだったのか、ていねいに紐解いていくことにある。

そして、叔父さんが果たす役目は、コペル君の掘り下げる作業をフォローアップすること。

そう考えました。

「行動」を起点に考え、「行動」を通じて検証し、また「行動」する。

このサイクルを回していくことが大切だった、ということです。

そして、この成長の過程を記録しシェアするツールが、コペル君と叔父さんとで書き綴るノートであってほしかった。

そう考えました。

個人と個人がつながり、情報を自由に受発信できる時代

きのう、NHK総合で『平成史スクープドキュメント第8回情報革命 ふたりの軌跡~インターネットは何を変えたか~』を見ました。

番組では、「情報」の在り方が大きく変貌し、社会の形が大きく変わった時代として〝平成〟に注目。

個人と個人がつながり、情報を自由に発信/受信することが可能になった結果、〝マスメディアの情報〟の価値は相対化され、その地位を大きく揺るがせた時代としての〝平成〟が検証されていました。

番組のなかで、「ヤレる女子大学生RANKING」を掲載し大きな批判を受けた『週刊SPA!』の一件について、『週刊SPA!』への抗議署名「女性を軽視した出版を取り下げて謝って下さい」を立ち上げた山本和奈さんの活動が取り上げられていました。

週刊SPA!の記事に抗議する署名|出典:Change.orgホームページ

この番組で、自分の考えを堂々と主張し、積極的に動画やブログなどで発信活動を続ける山本和奈さん(国際基督教大学)の姿に胸打たれました。

自分のアタマで考え、勇気を持って行動する

自らの考えや提起したい内容を、自分で発信して人々の意識を動かしていける時代です。

そういう時代に生きるわたしたちは、『君たちはどう生きるか』をどう読み、活かしていけばよいのか。

一番大切なのは「じぶんごと化」と「実践〜検証」だと思っています。

本書のテーマは「自らのアタマで考え、勇気を持って行動する」

このブログの更新を通して、自分なりに実践を積んでいきたいと思います。

予想以上に長くなりました。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

うれしい感想をいただきました❤️

5月の課題図書は『直感と論理をつなぐ思考法』

5月は、こちらの『直感と論理をつなぐ思考法』が課題図書になりました。

読みごたえのある本で、紙版、電子版の両方を買い求めたという声もTwitterのタイムラインで見かけました。

しっかりと読み込んでいきたいと思っています。

2019年は自分の核をつくる一年です。今年2019年はどう生きるべきか?

今年の運気についてこちらの記事で書きました。

合言葉は〝断捨離〟立春から始まる2019年の運気